ワンコとほんわかキャンプ

ふもとっぱらキャンプの途中ではありますが・・・


昨日、４月９日は菜生（なお）が旅立ってから丸７年です

今年も、７年前、入院していた泉佐野の病院へ行ってきました
病院と言っても、正確には病院前の桜の木の下へです

私たち家族と一緒に過ごした時間は１７年と１ヶ月
旅立ってから７年・・・

行っても、何をするわけでもないです
ただ桜を見に行くだけ・・・

最初で最期のお化粧をした菜生の傍に置いてくださった一枝の桜
その桜の枝であろう桜の木の元で

よく頑張ったねって

うちに生まれてきてくれてありがとうって

菜生、大好きだよって

たまには夢でも良いから逢いたいねって

触れたい、感じたいって

そんなことを沈黙の中でお父さんと二人、それぞれに想いながら・・・






今年の桜です

あの日と同じ、今年も快晴でした
桜の開花が早かったので、花はないよねって思ってましたが
ちゃんとありました

葉っぱ混じりでしたが、ちゃんとそこにありました

桜も待ってくれていたのかも・・・



去年までは、桜を眺めたらそのまま帰っていたのですが
今年は少し違いました

お父さんが「売店（病院の）に行って菜生にジュース買って帰ろうか」って

「うん、そうしようか」って答え、売店へ向かいました

売店の飲み物売り場はL字になっていて
私たちは正面にあたるところから、菜生が好みそうな飲み物を探します

でも、お父さんはすぐに右手にあたるところへ行きます

正面の売り場はサッと眺めただけ・・・


暫くして、お父さんが私に言いました
「何かピンと来る物あった？」

「うん、これ！」と正面にある物を指さす私

そしたらお父さんも涙目で「オレも同じ」って
見た瞬間、これって即決だったから
右手の売り場を見てたそうです

その飲み物は今まで菜生が選びそうもない
選んだこともない、
今までの飲み物とはほど遠い物でした

今まではカフェオレとかフォションの紅茶とかその類の物
それが今回は違った







きっと、菜生は傍にいて
こっそり私たちに「菜生、これが良い！」って合図してくれたとしか思えません

今日はずっと一緒にいてくれたんだ・・・
そう思った瞬間でした

絶対サインを送ったとしか思えない
そうでないと、こういうのを選ぶなんて事なかったと思います

病院を出るとき、お父さんが私に言いました
「菜生はやっぱり、看護師さんになってたと思うわ」って

長女はお父さんと同じ仕事を選択した
菜生は私と同じ仕事を・・・

そうだったら、色んな話ができただろうなぁ





そして、もう一つ嬉しい出来事


長女の勤務先の先輩がおめでたらしいのですが
それが嬉しい長女は、勝手にベビーちゃんの名前を考えてんですって

そしたら、菜生のことを知らない後輩君が
「ナオって良くないですか？
僕、ナオって響き好きなんですけど」って

長女は「うん、うちも大好きやで、可愛いやんな」って答えたそうです

菜生、なお、ナオ・・・
いい名前って言われて幸せだなぁって






毎年、この日は菜生に会いに来てくださる方が何人かいます

今年は・・・申し訳なかったのですがお断りさせてもらいました
「時期を少しずらしてもらっていいですか」って

それは・・・






ボクなぁ、８日に緊急手術してん
造影CTして、そのまま手術やってんて
でな、お父さんとお母さん、お見舞いに来てくれるんやけど
二人とも泣くねんで

ボク、めっちゃ頑張ってるのに
心配でしゃあないわ
みんな、お父さんとお母さんに頑張れって言うたって

ボクは元気になるねん！
絶対、元気になるねん！！
ほんで、家に帰るねん！！！


うちなぁ、トビィがいてへんかったらご飯美味しくないねん
丸２日間食べられへんかってん
最初なんか、食べてももどしてしもうてん

そしたら、スペシャルディナー出してくれて
そしたら食べれるようになってんで

トビィといつも一緒やから
いてへんかったら、うち、メッチャ心細いねん

でもなぁ、この前一緒にお見舞い行ってきてん
いつものトビィとちゃうかったけど
頑張ってる！っていうのはわかったで

そやから、うちもお利口さんにしとくねん
ほな、トビィも安心するやろ

トビィ、絶対帰ってくるねんで！









お花に囲まれた菜生が守ってくれると信じます

トビィは７歳
まだまだ一緒に過ごしたいです



これ以上、辛い４月になりませんように・・・・